ハーブティーの定番、JWT

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みなさんは「ジェイソン・ウィンターズ・ティー」というハーブティーをご存知でしょうか?
「ジェイソン(Jason)・ウィンターズ(Winters)・ティー(Tea)」少し長い名前なので、英語の頭文字を取って「JWT」と呼んだり、また雑誌や店頭のPOP等では「世界三大陸茶」と紹介される場合もあります。
アメリカのTRI-SUN INTERNATIONALという会社が製造しているもので、数年前から日本にも正式に輸入されるようになりました。全国各地の百貨店やドラッグストア、健康食品のお店や美容施設など様々な場所で取り扱われている商品です。
飲んだことはなくても、店頭で見かけたり、雑誌や口コミで名前だけなら聞いたことがあるという方もいらっしゃるかと思います。最近では日本での認知度も少しずつ上がってきているようで、新宿の小田急百貨店では健康食品部門の年間売り上げ第一位に輝いたこともあります。
実はこの「ジェイソン・ウィンターズ・ティー」、海外ではハーブティーの「定番商品」と言ってもいいくらい非常にポピュラーな存在なんです。

今から約30年前、イギリス人の男性、ジェイソン・ウィンターズ氏の手によってこのハーブティーが作り出されました。ジェイソン・ウィンターズ氏が発明者なので、その名もずばり「ジェイソン・ウィンターズ・ティー」というわけです。
彼はイギリスの一般的な労働者階級の家庭に生まれ、17歳の時に家族と共にカナダへと移住し現地の農家で働くことになりました。カナダの澄んだ青空に冒険心を育まれた彼は、冷蔵庫のセールスをやっていた30代の後半になると貯めたお金で色々な場所へ冒険の旅へと出かけるようになりました。
熱気球でロッキー山脈を超えたのが始まりで、灼熱のサハラ砂漠をラクダで横断したり、北極のイヌイット族と一緒に暮らしたこともありました。体の丈夫さには人一倍の自信を持っていた彼は、自動車の安全性テストのドライバーを務めるようになり、その後、スタントマンとしてかねてより憧れだったハリウッドで数多くの映画への出演を果たしました。
20年にわたり様々な冒険を経験し、それを乗り越えてきたジェイソン氏ですが、最後に最も過酷な試練が彼を待っていました。

それは突然の病です。1977年、当時46歳だった彼は突然の病に伏し、医師から余命あと僅かだと告げられました。あらゆる治療を試みた結果、ついに死を覚悟した彼は、聖書をはじめ世界中の聖典に最後の安らぎを求めたのです。
しかしある時、その中にハーブについての記述が多くあることに気付き、これに賭けよう、自分はどうしても生き続けたい、と強く願うようになりました。その時からハーブを求めるジェイソン氏の旅が始まったのです。ハーブの専門家でない彼は自分の足で世界を旅し、自らの求めるハーブを探し続けました。
そして長い旅の末に、レッドクローバー、インディアンセージ、ハーバリーンという三種類のハーブを手に入れることが出来ました。これらのハーブは、それぞれの地域(ヨーロッパ、アメリカ、アジア)で古くから語り継がれてきた伝統的なもので、彼は藁にもすがる思いで煎じて飲んでみたのです。
しかし残念なことに、彼の病状は深刻で、いずれのハーブを試しても決定的な効果を得られることは出来ませんでした。死が間近に迫りつつあることを実感した彼は、手元に残ったハーブを全部飲んでしまわないうちは死んでも死にきれないと思いました。そして最後の力をふりしぼるようにして、ジェイソン氏は毎日のようにキッチンに立ち、ハーブを煎じ続けました。
次第に立っていることも出来なくなった彼は、ハーブを煎じるのにあまりにも時間が掛かるので、それまで一つずつ煎じて飲んでいた三種類のハーブを全部混ぜて一度に飲んでしまうことにしました。

西洋ではもともと「ハーブは混ぜない」ということが常識でした。ハーブの効果を引き出ためには単独で用いるのがベストだと考えられてきたからです。しかしその時のジェイソン氏には最早そんな余裕は残されていませんでした。
偉大な発明は偶然の産物だったという話はよく聞きます。そして、その日もまた奇跡が起こりました。三種類のハーブを混ぜて一度に飲んだジェイソン氏は、彼の体の中で今までとはハッキリと違う強烈な「何か」を感じたそうです。
その時の感じを彼は「遠くで鳴る教会の鐘の音を聴くような感覚」だと著書の中で語っています。彼の家族も変化に気付きました。最初は、何かに取り憑かれたかのようにハーブティーをガブ飲みしているジェイソン氏を見て、とうとう気が狂ってしまったのかと思ったそうですが、彼の顔色が日に日に生気を取り戻していくと涙を流して喜びました。

そして、その後の三週間で彼の体はすっかり回復してしまったのです。1977年、ふとしたことから誕生した「ジェイソン・ウィンターズ・ティー」(=JWT)ですが、ジェイソン氏の話が地元の新聞に取り上げられると街中がこの話題で持ち切りとなり、噂を聞いた人々が連日のように彼の自宅に押し寄せハーブティーを求めるようになりました。
彼は海外からレッドクローバー、インディアンセージ、ハーバリーンの三種類のハーブを取り寄せ、それをミックスしたものを欲しい人へ無料で配りました。ラジオ局が特集を組むとその数は十倍になり、権威ある雑誌に200ページにも及ぶ記事が掲載される頃には、海外からもこのハーブティーを目当てにやってくる人が現れ始めました。
あまりの反響の大きさにジェイソン氏はこのハーブティーをビジネスとして本格的に製造・販売することを決意し、会社を設立しました。ビジネスが軌道に乗る中で、彼は講演の依頼を多く受けるようになり、世界中の人々にJWTという素晴らしいハーブティーを紹介しました。
毎年開かれるようになったシンガポールのトレードセンターでの講演会には、何千人もの人々が彼のスピーチを聴きに集まります。また、JWTの誕生秘話を書いた彼の著書「ジェイソン・ウィンターズ・ストーリー」は18ヵ国語に翻訳され、1400万部もの大ベストセラーとなりました。

イギリスの統合医療財団の後援者であるチャールズ皇太子はジェイソン氏に親書を送り、代替医療の地位向上のための協力を要請しました。そこで彼は「世界統合医療連盟」を設立し、チャールズ皇太子をサポートすると共に、健康の大切さを伝えるために世界各地を飛び回ることになったのです。
アメリカ合衆国連邦議会は彼の献身的な活動に敬意を表し功労賞を授与しました。また、オランダ王国から月桂樹賞、スペインから名誉勲章、ベルギーや南アフリカから名誉賞、他にも世界各国からたくさんの褒章が彼に贈られています。そして1985年、マルタ共和国はジェイソン・ウィンターズ氏の健康分野での功績を称え「ナイト爵」(最高位)の称号を授けました。

彼の長年の活動によりJWTは広く普及し、現在世界73カ国、6500万人が愛飲するハーブティーとなりました。古来より三つの大陸で人々に大きな恵みをもたらしてきたレッドクローバー、インティアンセージ、ハーバリーン。JWTはそれら伝統のハーブの素晴らしいハーモニーにより生み出されました。
世界統合医療連盟の顧問を務めるイアン・ピアース博士がJWTの成分を分析した結果、「ハーバリーンは他の二つのハーブの触媒として作用し、その相乗効果は27倍強力な作用をもたらしている」との報告を出しました。JWTは今の時代が求める「調和」のシンボルとして、健康を願う世界中の人々から大きな支持を集めています。

レッドクローバー(ムラサキツメクサ)マメ科・多年草・利用部位:花


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  • ヨーロッパをはじめ、世界各地で最もポピュラーに使われているハーブの一つです。
  • 旧約聖書や様々な歴史書の中で何度となく登場し、健康に役立つハーブとして古くから民間医療に使用されてきました。
  • 元々は家畜用の飼料として栽培されていましたが、成長力が旺盛で次第に野生化し世界各地に分布するようになりました
  • 花びらには二酸化珪素、コリン、カルシウム、レシチンなど、身体の機能を正常に保つ上で重要な成分が含まれています。
  • 女性にとって重要な働きを持つポリフェノールの一つであるイソフラボンが、他の植物と比較して特に多く含まれています。

インディアン・セージ(白セージ)シソ科・多年草・利用部位:葉、茎


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  • セージ(sage)の名はラテン語の「癒す(salus)」という言葉に由来し、太古より生命を救う力があると考えられていました。
  • ヨーロッパでは「賢者の伝えたハーブ」として珍重され、英語の「賢者(a sage)」の語源になったとも言われています。
  • アメリカ先住民のインディアンは神聖な儀式の際にセージの葉を燃やして、その煙で人の体や畑などを浄化しました。
  • 日本では「ヤクヨウサルビア」という学名が付けられており、免疫機能に良い影響を与えるハーブとして研究されています。
  • 殺菌作用が非常に強いことで知られており、イギリスには「庭にセージがあれば死ぬことはない」という諺があります。

ハーバリーン(スペシャルスパイス)マメ科・多年草・利用部位:根


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  • 古くからインドやその他アジア地域で広く使用され、人々の健康に役立てられてきました。
  • ブッダが法話の中で「体の弱いものに用いよ」と紹介したのが、このハーブだとされています。
  • 古代中国の文献では「最上の強壮剤」とされており、中国式共同免疫刺激療法(Fu Zheng)でも使用されています
  • トラウマや不安、肉体疲労など、生物学的な様々なストレスへの抵抗力を高める「アダプトゲン」として知られています。
  • テキサス州立大学等の専門機関によって様々な研究が進められ、その大きな役割が確認されているハーブです。